祇園祭 2018
祇園祭 2018年 毎年恒例の祇園祭は、母が亡くなってより一層特別なものとなった。お祭り大好き、とりわけ祇園祭をこよなく愛した母の魂は、必ずここにやって来ているだろうから。 私は祇園祭に、母に会いに来る。 今年は山鉾巡行までいられないけれど、宵々山から家族で浴衣を着て、そぞろ歩いてみた。 夜店も人混みも好きじゃないけれど、それぞれの山鉾とお囃子の音は、ずっと佇んでいたい、泣きそうなくらい。ここには神が宿っているのだということは私にもわかる。 お囃子を聞きながら、亡き母に焦がれ、我が子の成長に感謝し、そして母を亡くした父がこの先も幸せであって欲しいと強く思う。 毎年、郭巨山に伺って、h君のご実家で他愛もない話をして、去年の粽をお返しし、新しい粽をいただいて帰る。 自宅に帰って額装に粽を飾る。 初詣よりも尊くて、清々しくて、私が大切にしている行事。 溶けそうなくらい暑い(38度)、平成最後の夏。 祇園祭を定点観測としてみると、 私の人生は、想像以上にぐらぐら不安定で、未熟で、眩しくて、ドラマティック。 平穏無事な1年を過ごして、 来年もまたみんなで来られますように。